公益財団法人あくるめの場合
地域円卓会議の論点としては「加賀市は自然豊かな地域でありながら、自然体験の機会が公平に与えられていない」という背景があります。
例えば2023年8月9日に開催した円卓会議では、自然体験の重要性、自然体験の機会が失われた時のリスク、持続的な活動を行うための費用への考え方などについて、あらゆる立場の方々と話し合いました。
https://note.com/akurume/n/n21e4652005e6
セッション1では論点提供や着席者を中⼼に、事実、事例、視点、評価にわけて共有をおこないました。
加賀市では小学校5・6年生を対象に生活体験学習を実施しているけれど、キャパシティ不足と施設の老朽化で体験学習が減少しており、なおかつ他市での開催になることが多い、などの事実の共有や、子どもたちは自然体験活動を通じて危険への対処法をゲーム感覚で身につけられているといった事例のがありました。
自然体験プログラムが単発イベントのようになっていないか、という視点の共有や、自然体験活動は大人と子どもどちらにも平等と寛容をもたらす、という評価の共有もありました。
サブセッションでは、会場の来場者やzoom参加者とそのテーマを深掘りし、「過去に行った自然体験で子どもが怖い思いをした、と保護者から怪我の心配をされた」という事例の共有や、「広報スタッフや資金が重要で、そういった活動に使える助成が必要」という評価の共有がありました。
セッション2ではサブセッションであがった内容を参考に、再度センターテーブルメンバーを中心に対話を進めました。今回の円卓会議では、これまでのセッションから生まれた新しい問いについて話し合いを行いました。また、時間の都合上話し合えなかった問いもあり、次回以降への積み残しも見えてきました。
公益財団法人 あくるめ
通称あくるめ財団。子どもたちの未来のための事業や地域の活力となる事業を展開したり、そのような活動をしている個人や団体を手助けすることが加賀市の明るい未来につながるのではないかと考え、2017年8月1日に設立。
https://akurume.com/
飯貝誠(いいがいまこと)
公益財団法人あくるめ
石川県出身。20代をIT企業でシステム開発に従事。2012〜2014年に夫婦で世界を旅した後に加賀にUターンし、学習塾兼コミュニティスペースを開業。元診療所を改装した塾舎を拠点に、まちづくり学校の運営にも携わる。2017年あくるめ財団に参画。