加賀市には当時、15歳から18歳を支援する団体がありませんでした。有識者を招いたところ、「どうやら女の子たちが大変そうだ」と気づいて、本当に大変だったかどうかを、今、15歳から18歳の方たちと、かつて15歳か18歳を加賀市で過ごした方たちにヒアリング調査をして、インタビューして回りました。
合計25名、約50時間にのぼるヒアリングを終え、私たちは”声なき声”の存在を目の当たりにして愕然としました。今もなおこの加賀市で、ひとり悩んでいる女性がいるのかもしれない。知ってしまったからには、見て見ぬふりはできない。
そこで、石川県加賀市の若年女性のための基金、KAGA JOJOJO FUND(略称:かがじょ基金)を立ち上げ、第二弾として「健康で、孤立せず、尊重されて過ごせる地域を目指したい!」とクラファンに取り組んでいます。
https://congrant.com/project/akurume/9183
今回のキャンペーンで集まった寄付は2024・2025年度に実施される「地域に”ほけん室”をつくる事業」を通し、すべて加賀市で15〜25歳を過ごす女性への支援に充てられます。
2022年に立ち上がったKAGA JOJOJO FUND(略称:かがじょ基金)は、当時たくさんの方から短期間で多くの寄付をいただきスタートしました(約3ヶ月で延べ367件・約210万円)。市内からの寄付を中心に、全国・世界からも共感の声とともに寄付とエールをいただき、この課題は加賀市特有のものではなく、全国で起きている課題であることを実感しています。
初年度に集まった寄付金は、「地域に”ほけん室”をつくる事業」として若年女性の課題に取り組む2つの団体に「助成金」という形で支給しています。
またあくるめ財団では、資金的な支援にとどまらず、外部有識者を招き、採択団体が抱える課題とのマッチングを行いながら、伴走支援をしています。
公益財団法人 あくるめ
通称あくるめ財団。子どもたちの未来のための事業や地域の活力となる事業を展開したり、そのような活動をしている個人や団体を手助けすることが加賀市の明るい未来につながるのではないかと考え、2017年8月1日に設立。
https://akurume.com/
小杉真澄(こすぎますみ)
公益財団法人 あくるめ
新潟県出身。大学卒業後、新卒で教育系NPO法人に就職。 中退した高校生の居場所づくりなどのプロジェクト立ち上げを経験。そこで出会った若者にとって、より生きやすいフィールドを探し求め2019年3月より活動拠点を東京から石川県加賀市へ移す。2020年よりあくるめ財団に参画。