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2024.02.22

山田真名美さん「かがじょ基金をつくるために何を問題として、どういう議論をしたのか」を語る

議論したらコミュニティ財団の定義と近かった

ーーーどういう議論があって、「かがじょ基金」をつくる流れになったんですか?

あくるめ財団がまだ立ち上がったばかりの頃、関わりのある地域の方から団体の運営内容についてご意見をいただくことがありました。お金だけにとどまらない支援という部分を、人を派遣してもらえるような認識があったようです。

なんでそういうことが起きるのか、という議論の中で、課題の設定の仕方などに原因がありそうという仮説が出てきて、それでビジョン合宿を当時のあくるめ財団のメンバーで行いました。

https://note.com/akurume/n/n0299b2981f0c

加賀市の非営利団体20件に状況をヒアリングをして、若者女性を支援する団体がないことがわかり、基金をたちあげて寄付キャンペーンをしようと考えたところ、財団組織内の合意形成プロセスにかなり摩擦が生じました。

ーーーどの部分が合意できなかったのですか?

顔の知っている地域の皆さんに寄付をお願いすることへの恐れと、 若者を支援することは合意できたけれども、若者のどんな課題を最初の第1弾の基金のテーマにするかが何度も会議したけれど決まらなくて。

どのように意思決定するのかをルールで決める合宿をした

あくるめ財団内で「こういうことを大切にしよう」ということがあまりにも決まらなかったので、そのテーマについて話し合う前に、私たちはどのように意思決定するのかをルールで決めようという合宿をやりました。

「違和感は定例会で意見しよう」「担当者はそれを聞こう」「担当者の決定は応援しよう」「担当者はその事業の先の当事者や受益者のことを考えて決定しよう」といったルールです。

そのルールに基づいて私たちなりに興味があるテーマで話してみて、そこから勉強会につながり、という流れです。意思決定のルールが必要でした。

公益財団法人 あくるめ

通称あくるめ財団。子どもたちの未来のための事業や地域の活力となる事業を展開したり、そのような活動をしている個人や団体を手助けすることが加賀市の明るい未来につながるのではないかと考え、2017年8月1日に設立。

https://akurume.com/

山田真名美(やまだまなみ)

公益財団法人 あくるめ

東京出身。大学卒業後、ファッション通販サイトの運営会社に勤務。結婚を機に石川県加賀市への移住を決め、地域にまつわる仕事に関わりながら、2017年よりあくるめ財団に参画。

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