西条市のホームページでも告知
ーーーコミュニティ財団設立の準備委員会はどのような流れで生まれたのでしょうか?
まず背景として、西条市では、次世代を担う世代へこの地域を受け継いでいくための一つの方法として、地域のあらゆる資源が多様な形で循環する仕組みづくりを目指し、ローカルファンド構築推進事業を推進していました。
西条市が主催してした「ローカルファンド研究会」と「コアメンバー会議」でコミュニティ財団について勉強し、設立の是非について話した結果、「あった方が良いが誰もやる人がいない」という結論になり、休眠預金事業でうちがとってうち主催で「西条市におけるコミュニティ財団設立準備委員会」が立ち上がりました。
2022年2月の西条市のホームページには、「設立すると四国初となるコミュニティ財団は、寄附金を預かり、まちの活性化や問題解決に取り組む団体へ提供する組織」「このまちのチャレンジを皆で応援しあうための持続的な仕組み」「財団設立には資金が必要となりますが、このまちを良くしたいと思う1,000人以上の方から一口3,000円の寄附を集め、設立を目指している」「あなたもこの活動を応援してみませんか?」と記載されています。
ーーー財団設立寄付キャンペーンはうまくいきました?
最初は呼びかけ人の人たちとくちこみで広げていくようがんばってたんですけど、コロナ禍の影響が非常に大きく、大勢人を集めて寄付をお願いすることができなかったのであまり上手にいかず、知り合いの企業向けに個別にあたったり、業界団体にご協力をお願いしに行きました。
CFJからメディアを活用したり、呼びかけ人と市民運動を起こすこともアドバイスいただきましたが、コロナ禍という状況下でうまく機能できませんでした。説明会で何十人か集めて説明するよりも、1人1人にちゃんと話して寄付してもらうほうが大事という実感があります。
安形真(あがたまこと)
公益財団法人えひめ西条つながり基金
公益財団法人えひめ西条つながり基金理事。2018年3月より愛媛県西条市に移住。地域おこし協力隊として、西条市「ローカルベンチャー誘致・育成事業」における起業型地域おこし協力隊の取りまとめと全体のプロジェクトマネジメントを担う。2019年8月に一般社団法人リズカーレを設立。起業・移住支援、コワーキングスペース運営、イベント企画・運営など事業多数。