ーーー地域で共感を広げるために、どんな取り組みをしましたか?
1つ僕らの中で大きかったのは「みんなでやりたいこと発表スペシャル」という催しを「まちの作戦会議」で開催したのですが、7組の発表と地域の皆さん35名から集まったやりたいことを張り出したんです。
いろいろな課題もあるし、どうにかしたいという人が地域にいることが目の当たりにできました。
イベントに来た人たちもそれを見ることができて、発表者に感想や質問を付箋で書けるようにしておいたのが良かったです。こんなに温かい言葉で応援してもらえるのだというフィードバックもあったので、自分たちが目指す財団ってこんな感じなのかもしれない、と我々も地域の皆さんも実感できる機会となりました。
ーーーどのタイミングで「仲間が増えた」とか「応援してくれる人が増えた」とかはありますか?
拠点にしている宿毛市だけでなく、ほか市町村の人も出てくれたり、市議も来てくれたり、この時、参加者が多かったですね。みんなで熱が高まって、こういう場が継続したらいいよねという実感はありました。
発表した方で、フリースクールをつくりたいという方が、ずっと思っていたけれど、どう動いていいかわからないと、この会で発表して、 ご自分でとりあえず、チラシをつくってみようとはじめたり、発表した人がどんどんアクションを起こしはじめている感はありますね。
「いつから寄付できますか」と聞く人があらわれ、くちこみで周囲の人に話してくれたり、どんどんつながっています。
あとは発表してくださった方々のやりたいことを形にしようと、皆さんのやりたいことを詰め込んだ、パンとイロイロフェスというイベントをやったり、2023年10月は高知県の幡多エリアのキーマンを巻き込もうとイベント主催者や行政、施設運営者に声がけして、<チャレンジオクトーバーフェストHATA!>というチラシを38000部つくり配布しました。ビールを飲むのが目的ではないですが、地域でたくさんのイベントの開催や地域のチャレンジャーを見える化しつつ、われわれの取り組みを広く知ってもらうようにしました。
インタビュー/石本貴之
みんなでつくる まちづくり財団HATA!設立準備委員会
高知県幡多郡の社会課題に取組む個人・法人を支援するコミュニティファンド。地域内外から寄付や出資、協力を募り、支え合う仕組みで地域のチャレンジャーを応援するプラットフォームをつくります。(現在は設立準備委員会。2024春 財団法人を立上げ予定)
https://hata-machi.jp/
今村ひろゆき(いまむらひろゆき)
みんなでつくる まちづくり財団HATA!設立準備委員会
みんなでつくる まちづくり財団HATA!設立準備委員会代表。『まちづくり会社ドラマチック』代表。「いかす、つなぐ、しかもドラマチックに」をモットーに、カフェ・イベントスペース・コワーキング・シェアアトリエ・公共施設など全国8施設の「場のプロデュース・運営」、そこから派生する「イベント」「官民協働プロジェクト」の実施を通じ、地域を耕し、まちのユニークな人材がイキイキと活動する土壌づくりを実現。