ーーー地域で共感を広げるために、どんな取り組みをしましたか?
まず最初にしたのが、市町村の事業者さんをわかるかぎりInstagramでフォローしました。エリアは6市町村全部です。フォローバックは最初はあまりなかったのですが、こちらが出かけてお会いしたときに「フォローしてます」と伝えるだけで、関係性が高まるのではという想いがありました。
訪問前にその方たちが今どんな取り組みやイベントをしているか、お店であればどんな食材を出しているかなどを事前に調べて、話題にもできるようじっくり拝見してから行っていました。
そんなことを繰り返しているとHATA!のInstagramを見てくれて、話の糸口になりました。お店の方がフォローしていると、そのお客さんも見てくれる機会となり、お店の方からの紹介してくれお話がつながることもあります。
ウェブサイトはチャレンジする人を増やそうと掲載していましたが、Instagramの方は、訪問で感じた地域の今の状況やまちの人の気持ちを素直にリアルタイムに載せたところがあります。
まちの人に自分には関係ないことじゃないよと感じてほしいと常に考えていて、「いつか誰かがするのを待つのではなく、今、自分たちでしませんか」という投稿をしてから、皆さんのいいねが増えて、自分も何かできるかも、と思えた人が増えたと手応えを感じ、そういう発信を増やしていきました。
これまで宿毛まちのえき林邸で毎月開催していた「まちの作戦会議」をほか5市町村でもするため「みなさんのところへ向かいます!」と言って、「ノーベンバー キャラバンHATA!」というプロジェクトも開催しました。
まちの声を集めて林邸に掲示したり、まちの人とイベントを協働して実現したり、夢をみんなのビジョンに変えていくようにしています。そうやって少しずつ仲間が集まっています。
インタビュー/石本貴之
竹村優香
みんなでつくる まちづくり財団HATA!設立準備委員会
みんなでつくる まちづくり財団HATA!設立準備委員会 スタッフ。コミュニティ財団設立に奮闘中の、高知県宿毛市生まれ、宿毛市育ちのママ。instagramを中心としたSNS発信を得意とし、設立準備委員会の事務やイベント企画や司会までを担う。