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2024.02.08

大美光代さん「地域の課題をどのように把握したのか」を語る

ーーー財団設立に当たって、地域のどんな課題が背景としてありましたか?

例えば香川の子どもたちには、もっといろんなことを自由に経験したり、ボランティアとか、そういうのも、私たちが思っている以上に感度が高い子たちがいるけど、そこへの入り口やきっかけが、やっぱり少ないんだね。で、なんで少ないのかなとなったときに、構造図を書きました。

やっぱりこう、大人が止めている部分とか、大人がフィルターになっている部分があるよね、ということがあって、あの構造図を書いたのは大きいですよね。

CFJの大阪研修2日間もすごく有効でした。地域の課題を構造化することを学び、少なくともそれに基づいて根拠を持って助成金を出すというプロセスが踏めたことは大きかったかな。 

テーマとしてはボヤっとしてるし、なんでも来いみたいな感じで広いんですけど、ただ、対象を学校の先生だけと、一般的な団体対象に分けて募集ができたのは結構よかったかなと自分たちでは振り返ってます。

それはやっぱり、地域の構造図を何度も何度も修正しながら、やっぱり学校の先生とか親とか大人の存在は、 彼ら彼女らの価値観にすごく大きく影響する。その人たちがやっぱり地域とのストッパーにならないように、そこに風穴を開けるためには、こういう助成のシステムを使って、長い時間かけながらでも学校の先生を地域に引っ張り出すこともやっていこうという意思決定が自信を持ってできたのは、構造図がちゃんと整理できたからかなって思ってます。

インタビュー/石本貴之

一般財団法人 たかまつ讃岐てらす財団

たかまつ讃岐てらす財団、通称「てらす財団」は、どこかの「誰か」ではなく、市民が「みんな」でお金を出し合ってつくったコミュニティ財団です。

https://sanuki-tellus.jp/

大美光代

一般財団法人 たかまつ讃岐てらす財団

一般財団法人 たかまつ讃岐てらす財団代表理事。数年前まで地域の地の字も興味がなかったが、地域課題というモンスターに立ち向かう人々に出会い、「この人たちとずっと関わっていたい」と思い始める。得意なことは「お役に立つ、ニーズに応える」こと。苦手なことは自分のことを話すこと。2022年3月、香川大学大学院地域マネジメント研究科(MBA)修了。

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