ーーー寄付者を拡大する段階で、どんな方法や手段で仲間づくりをしていきましたか?
てらす財団応援アプリで撮影すると首元にてらす財団のロゴが蝶ネクタイのように着くものを使ってもらったりしました。
オーソドックスな方法を淡々としていたと思うのですが、強く意識したのはたくさんの人に会うことです。
いろんなところにいったけど、あまりいい反応ではなかった。ただ、数だけはけっこう行った。大小合わせて3ヶ月間で200回以上リアルプレゼンをしました。何回も話していると上手になります。
SNSはとにかく楽しんでやった。Instagramでライブ配信したり、オンラインの説明会をしたり、飲み会に参加したり。オンライン飲み会もやりました。飲んでばっかりですね。
生々しいですが、お金を持っている人はFacebookにいるよ、とアドバイスいただきました。でもてらす財団が伝えたい人はInstagramにいるので両方活用しました。
メディアにも定期的にプレスリリースしましたが、四国新聞さんに1回だけ掲載されました。
ーーークラファンの最後の40時間で160万円も集まったのはなぜですか?
寄付集めコアは理事候補や、10〜20人の熱心な賛同者がコアとなって寄付集めしていました。寄付者も120人くらい増えた。それまでの地道な広報が最後に効いた感じです。「聞いていたけど、もう締切? 乗り遅れたらまずい!」という感じじゃないでしょうか。最後に3000円の寄付にベットしてくれた方が多くて、それが寄付しやすい金額だったのかもしれません。
それまでは個人でお願いの投稿はしてなかったんですが、最後の数時間前に「シェアしてください!」とお願いしたらすごくシェアが広がりました。
インタビュー/石本貴之
大美光代
一般財団法人 たかまつ讃岐てらす財団
一般財団法人 たかまつ讃岐てらす財団代表理事。数年前まで地域の地の字も興味がなかったが、地域課題というモンスターに立ち向かう人々に出会い、「この人たちとずっと関わっていたい」と思い始める。得意なことは「お役に立つ、ニーズに応える」こと。苦手なことは自分のことを話すこと。2022年3月、香川大学大学院地域マネジメント研究科(MBA)修了。