ーーー設立に向けて当事者の声をどのように拾いましたか?
こうち子ども食堂応援基金は、何にお金を使っているかをヒアリングで確認して、県の補助金で届かないところを聞いてきました。
県としての補助は他都道府県より手厚いので、食事を提供することに限ればしっかりとしたサポートができていると思いますが、そこから市民活動を展開していく団体が多く見受けられました。その際、派生する活動のサポートが必要ではないかと考えました。
というのも、こどもの貧困の話は食事提供だけでなくて、学習支援や体験支援などができていないので、そのための活動費用が求められています。
イベントを開催して印象的だったのは、一般の方が何を考えているかをアンケートで回収したときです。
20〜40代の子育て中の男女200人以上に聞いたところ、子ども食堂の認知度は高いものの、行った人はあまり多くなくて、関心がある、関わってみたい人は多かったです。寄付をしたい人も一定数いました。一方で、子ども食堂に行ったことがない人は貧困のイメージがある人が多かったです。
行ったことがある人は地域とこどもの関わりとか、第三の居場所づくりのイメージが多かった。一度参加すると、貧困のイメージから変わるようです。
インタビュー/石本貴之
NPO高知市民会議
https://shiminkaigi.org/
田畑勇太(たばたゆうた)
NPO高知市民会議
こうちコミュニティファンド(仮称)マネージャー。愛知県出身。大学入学を機に高知へ移住。